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ご挨拶

浪田石油は明治21年に創業以来、石油ビジネスに携わっております。かつては行灯や石油ランプなど灯りをとるための位置付けだった石油は、モータリゼーションに伴い動力用の燃料となり、高度経済成長期においては基幹エネルギーとして様々な産業に裾野を広げていくようになりました。そういった時代の変遷や技術革新に応じて役割を変化させる石油に追随するように、私たちも業態のシフトチェンジを重ねながら柔軟に対応し、2018年には創業130周年を迎えることができました。これも皆様のご支援ご厚情の賜物でございます。

 

これからの時代、地球温暖化を代表とする環境問題をはじめ、世の中が石油に求めるニーズは、以前にも増して多様化が進んでいくでしょう。当社としては商品開発と3R(Reduce・Reuse・Recyle)への取り組みを通じて、社会とお客様に貢献していきます。商品開発については、自動車のモーター用ベアリングに不可欠なグリースの開発を、お客様・メーカー・当社の三位一体となって積極的に行っており、実用化が期待されるEVにも寄与していきたいと考えています。3Rへの取り組みに関しては、使用済み潤滑油の再生を可能とする独自の工業用廃液再生システム(MRS)を確立。CO2排出の削減に大きな効果を発揮するこのシステムは、国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)にも貢献できる事業であると確信しています。

 

そして何より重要なのは人材育成です。お客様が本当に求められている商品やサービスを提供するには、お客様ともっとも近い距離にいる社員一人ひとりがアンテナの感度を高め、ニーズを的確に把握する力を身につける必要があると考えています。そのため当社では長年蓄積してきた顧客データベースの有効活用はもちろん、階層別研修を通じて、自ら考え、自ら行動できる自立型人材の育成に努めています。

 

石油の新たな可能性に着目し、エネルギーと環境の共存を実現する事業を手がけ、新たなビジネスを創出する人材を増やし強固な組織を形成することで、当社は今後も飛躍することができる。私はそう信じております。更なる成長を目指す浪田石油に、是非ともご期待ください。

取締役社長浪田 昌治